意地悪なキミの好きな人
「よし、帰るか。」
片付けも終わり、他の部活も終わったらしく誰もいない校舎を2人で歩く。
やっばい、緊張する……。
「野原、顔真っ赤。」
クスリと笑う先輩。
「っ、うるさいです…………好きな人といるんだから当然です。」
赤らむ顔を隠すように俯くと先輩はククッと笑った。
「耳まで真っ赤だよ、かわいー。」
かっ、かわいいって……そんなこと言うのやめてください。天然たらしが。
キッと睨むと微笑みがえされる。