生きることの意味【完結・加筆完了】

「うん、俺の彼女。彼女送るから俺は帰るね。
本当に皆お疲れ様。ありがとー」

「いいえー!」

「じゃあね、杏奈ちゃん」

「またー」

「緋人、またな」

「うん、瞬。また連絡するわ!ミレも!またね!」


手を上げる緋人に、ミレは笑顔で返す。
あたしはぺこって皆に向かって頭を下げた。



それから緋人は桜井さんの元へと向かう。
あれ。そう言えば京香さんがいつの間にか消えていた。



「京香さんは消えちゃったのかな」

「桜井さんと話してるのかも。桜井さんもいない」

「成程」


そう話してるとこに二人が戻って来る。
緋人は二人に話しかけていた。



「お疲れ様でした。今日は帰ります!京香さん、いいでしょ?」

「今日は平気。明日はテレビの打ち合わせ入るから。それで、放送は日曜日」

「はーい。また連絡待ってまーす」

「緋人、あの子達本当にありがとう」

「いえいえ。桜井さんの力になれたなら嬉しいです」



にっこり笑って緋人は二人にぺこっと頭を下げた。
どうやら京香さんはまだ桜井さんと話があるみたいだ。


だから、あたしと緋人は先に編集部を後にした。

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