生きることの意味【完結・加筆完了】
モデルっていう職業

俯き、ぎゅっと手の甲を握るあたしに明るい声が降り注ぐ。


「あっらー?初めて見る顔ね~」


変に甲高いその声に、あたしは眉を顰めながら振り向く。
そこに立ってた人物は、明らかに見た目が男の人なのにその顔には綺麗にメイクが施されていた。


目を真ん丸にして見つめていると、その人がニッコリと笑った。


「あ、貴方がもしかして杏奈ちゃん?」

「え。あ、はい、そうです」


何であたしを知ってるの?
ここにいるって事は、きっと関係者なんだろうけど。

誰なんだろう。



「やっだ、私ったら自己紹介が遅れたわ。
私はりなよ。メイクを担当してるわ」

「え」


りなさん?
そういえば、ミレも緋人も言っていた。


メイク担当してるりなさんはすっごいパワフルで、イケメンの彼氏がいるって。



「緋人に話は聞いてました」

「ええ~?緋人ちゃんに?何て言ってたの?彼」

「パワフルでイケメンの彼氏がいるって……」


そう素直に伝えると、りなさんは目を真ん丸にしてから吹き出した。
< 212 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop