生きることの意味【完結・加筆完了】
緋色の髪の毛をした彼


それから、緋人が発言する事はあまりなかった。
テレビの中にいる笑顔の緋人を見つめて、涙を流した。


あんなに泣けなかったのに。


もう、あたしは緋人の事で泣けないんだと思ってた。



泣いた事もあり、疲れたのか部屋に戻って布団に潜ったらすぐに眠れた。
翌日、携帯の着信音であたしは起こされた。


寝ぼけながら枕元にある携帯を手にする。
そこに映し出された番号は、登録されていないモノ。


……誰。
そう思ってたら電話が切れた。


だけど、すぐに携帯が震える。
画面に映し出されたさっきと同じ見知らぬ番号。



あたしはゆっくりと通話ボタンを押した。
< 285 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop