ブランコ。


「あーこんにちはー!」

ゆっくりと間延びしたような声で僕に言葉を返す先輩。

その細い顎や白い首は、これまで僕が出会ってきたどの女性よりも可憐で、僕はその唇が発するやわらかい声や、ふんわりとした話し方が好きだった。


「千秋先輩もいらっしゃってたんですか?」

「うん、そうだよー」

「でも、あれでしょ? どうせ応援だけでしょ?」

「あっ! ひどーい!」
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