ブランコ。

リエは腕時計を覗き込んだ後、遠くからでも大きいとわかる目をキョロキョロとさせながら、僕を探している。

きっと「遅い!」だの「暑い!」だの、小言を垂れようと待ち構えているに違いない。



キョロキョロと忙しなく動いていた視線が、僕を見つける。

白い七分のブラウスにヒザまでのデニム、足元はサンダル……かな? 



見つけておいて、今度は大きな目をキラキラと光らせながら、僕のいる車道のほうに向かって、ブンブンと子供のように手を振ってくる。

意外に豊満な胸もブンブンと揺れているに違いない。
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