堕天使のお気に入り。

旅館の女将は親切で、

困った時はお互い様だからと、

無料で、

食事と、個室をあてがってくれた。

部屋には、浴室とトイレもあり快適そうだ。

「女将さん、ありがとうございます。」

頭を深く下げる。

「大丈夫だから、遠慮しないでね。

 今日で良かったわよ。

 明日からは満室で泊められないのよね。」

「あ!夏休みに入るからですね。」

「そうそう。だから、

 明日は帰れるようになるといいわね。」
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