キミへの想いを10文字で。
ギリギリにならないと本腰を入れない悪いクセを、こんなところにも発揮してしまうあたし。


このままでは明日デートじゃん!!と、改めて気づき、部活前の黒川君を探す……も、既にいないという。


……こうなったら待ってるしかないか。


あいにく希美は用がある、と言うので、一人で待とう。


……そうだ。

図書室!!


あそこなら、眺めも良かったし、一人なら丁度いいかもしれない。


ごそごそと用意をして向かう。





「おーす」


廊下で不意に声をかけてきたのは……


「か……ける、何やってんの」


だってもう、今頃校庭でボールを追いかけ回してるんじゃないの?


翔琉の格好は、バッチリ部活モードだし。
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