キミへの想いを10文字で。
口数の少ない翔琉が気になる。


もっと、酷いことを言われるんだと覚悟していたのに。



「はい、おしまい。翔琉の話は?」


「あー……俺のは、やっぱ、ない」



……はい?


ない、ってなによ。


「ていうかー、汁こぼれてねー?すんげーおでんの匂いするけど」


あたしの手元の袋を指差して。


ぱか、とふたをはずし、中を確認しようとすると、翔琉の手が伸びてきて……


「おぉおお!やっぱりいいよな、餅巾着!」


「え……信じられない。て言うか返してよ!」


もごもごする翔琉と、じゃれあうようにおでんの取り合いをして。


ねぇねぇ、あたし、告白したんだよ?

そこに関してスルーってどういうこと??

平常運転、しすぎでしょ?!



……なんて、言えるはずもなく。
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