キミへの想いを10文字で。
「そりゃ、言ったよ?あたしんちで、皆呼んでパーッとやろうって。でもさー、あんた達いつまでもいつまでも……」


「だーかーらぁああ。あたし達は、幼なじみなの!翔琉は、」


は、と気づいて声のトーンを落とす。


「翔琉はあたしのお姉ちゃんが好きなの!子どもの頃からずっと!」


ずぞぞぞ、ぞん。ずちゅるるるる。


……しまいにはシカトですか。


「……さっきから何飲んでるの、希美」


話題を変えたくて、その手もとを指差す。


ずい、と突きつけられた紙パックのパッケージには


『蒟蒻ゼリー*バリカタ 極タイプ』


……もはや何味だかも分からないその謳い文句に目を奪われていると、


「……クリスマスに頑張らないでどうするの」


希美の声が静かに 響く。
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