キミへの想いを10文字で。
「おっはっよーーーーー!!」


昇降口で希美に声をかけられ、そこからは自然に希美と教室へ向かう。


翔琉も誰かと喋っていたから、いちいち声はかけない。


「……で?なんだって??」


教室に入るのを待たずに小声で聞いてくる希美。


「………………聞いてない」


「はぁああああああ?たった今まで一緒にいたのにぃ?!」


仕方なく頷く。


だって、言えないよ。


他の女の子の事を考えている人に向かって、クリスマス一緒に過ごさない?なんて。


惨めな気持ちが、表情に出てしまっていたらしく、希美があたしの肩をぽんと叩く。


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