黒色女子を個人授業
「昨日は……ありがとうございました。助けてくださって」

私は深々と頭を下げた。


ーーナイト様みたいですねーー

柏木さんの言葉が頭をよぎる。


探しにきてくれたって、言っていた。

私を気にかけてくれたことが、たまらなく嬉しかった。

そんなこと、とても言えないけど。


私が顔を上げると大城さんは

「せっかく可愛い格好してきたのに、矢追さんの変なスイッチ入れちゃったみたいだね」

そう言ってクスクスと笑った。
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