黒色女子を個人授業
結局、クライアントに泣き寝入りする形になり、私たちは当初の予定にはない納品物を土日で仕上げるはめになってしまった。

全ての罪を被せられた大城さんは、責任の取り方どうこうで揉めているらしく、上から呼びつけられて席を外すことが多くなった。

本人はおそらく気を遣わせまいといつも通りに振舞っているつもりだろうが、どこかぎこちなく、疲れているように見えた。



一方、私はというと、大城さんの『拠り所』になるどころか、まともに話もできないでいる。

セクハラ騒動で激怒されて以来、いったいどんな顔で向き合えばいいのか分からない。


ひょっとしたら、まだ怒っているんじゃないかとか、嫌われたんじゃないかとか。


話をしたら、それらを確認することになってしまいそうで、なんとなく避けている自分がいた。



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