黒色女子を個人授業

***


彼がベッドから身体を起こした振動で、私は目が覚めた。


「行くの?」

剥がれてしまった肌掛けを素肌に巻きつけながら、私は問いかけた。


「朝になる前に自分の部屋に戻っていないと、まずいだろ」

彼はシャツに袖を通しながら答える。


「やだ、もう少し」

私は彼の腕を引っ張った。


彼は無言で私に答えてくれた。

私の額に口付けて、そっと抱きしめる。
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