黒色女子を個人授業
これを伝えるために、今日一日私を振り回していたのかなぁ。

私はビールのグラスを両手で抱えながら、彼をまじまじと見つめた。

私の視線に気がつくと、彼はニコニコと惜しみない笑顔を向けてくる。


この人は、いつも突然で、何を考えてるのか分からなくて……


でも、

頑張っていることを理解してくれたり

心配してアドバイスをくれたり

恥ずかしいような、悔しいような、嬉しいような

どうにも収まらない気持ちに、胸の高鳴りが止まらなかった。



「ということで仕事の話は終わり。飲んだ飲んだ」

そう言って彼は私のグラスにビールを注いだ。


私は収集のつかなくなった感情をビールと一緒にグッと流し込んだ。
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