青空の下月夜に舞う
私服に着替えて、履き潰したスニーカーに足を入れると、大家さんに挨拶を済ませる。

ごめんね、と繰り返しながら頭を下げる親父のニヤケ顔。

やっと出ていったとか思ってんだろ。


ガラガラとスーツケースを引き、掃除していた為、全てが済んでホテルに向かう今。時刻は昼を過ぎていた。


ハンバーガーでも食べようかな。

夏に片足突っ込んだ6月。
快晴の空は、心まで晴れやかにしてくれない。

大きな溜め息を吐くと、駅前のファーストフード店に歩みを進めた。


今日のバイトは焼肉屋。
6時半からだから時間には余裕がある。

ファーストフードでハンバーガーとポテト。コーラを頼んで一人席に着くと、ガラス戸に目が止まる。

その中で、一人寂しく食事をする自分が酷く滑稽に思えた。
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