青空の下月夜に舞う
「かえろっか。まいちゃん、ふたつむすびぐちゃぐちゃだよ」

「そうたが、かみひっぱるからわるいんだ!」

「ふくもどろだらけ……」

「あーあ。またオカーサンにおこられる」

「あはは」


手を繋いで帰り道を歩く。

小さな、小さな紅葉がふたつ。


夕日に照らされて、笑いながら走った。


やんちゃな麻衣。
泣き虫雄大。


今でも近所のおばちゃんは、あの日々を懐かしく、楽しそうに語ってくれる。

ずっとずっと。

雄大は私の後ろに居るんだとばかり考えていたんだ。

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