青空の下月夜に舞う
血、見て笑って、る……?

セナの言葉に体が。頭が。働かない。


「喧嘩、じゃないよ。あれは。私人間が怖いって思ったのは上田慶太郎が初めてだよ」


その話を聞いて。
次に私がどんな言葉を並べても、この重たい空気は無くならない気がして。

セナも、前を見て少しだけ俯く。


何を話したらいいだろう。


私達は一時間目終了のチャイムが鳴り終わるまで、屋上で風にあたっていた。



教室に戻り、机に座る前。
セナが、ぼそりと呟く。

「何が何でも“普通に”していた方がいい。私も学校では“普通に”するから」



動揺するな、って事?

私の席から離れ、二時間目の用意をするセナを暫く見た後、私も席についた。

相変わらず、私に刺さる嫌な視線は、なるべく気にしない様にして。
< 56 / 319 >

この作品をシェア

pagetop