カカオ80%な彼。
冷酷な彼に甘いお菓子を。


それから何日か過ぎて、
特に変わったことは起きなかった。


だけど少し変わったこと。


それは、


あたしが妃那と李久を避けなくなったことくらい。



「ね~なっちゃんは好きな人とかいないの~?」

「お!それ聞きたい。菜津の浮いた話、聞いたことねーよな!」



ほんとは辛くて辛くて仕方ないけど、
今にも涙がこぼれおちそうなくらいだけど、

ずっと2人を避け続けるわけにもいかない。


妃那はあたしの親友で、
李久もほぼ親友みたいなもん。


でもね?
やっぱりこうゆう話になるのは胸が張り裂けちゃいそうなんだよ……。


「え~だっていないんだもん」

「なっちゃん可愛いから告白されるでしょ?」


それ、妃那には言われたくないよ。


「妃那こそ、告白されてるくせに!
それにあたしは告白なんてされてません」

「ばーか。妃那は俺の女だから、告白なんてされねーようにガードしてんだよ」


ズキンっ

< 24 / 57 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop