彼に殺されたあたしの体
飛んでいた記憶が一気に蘇る。


そうだ、このすがすがしい気持ちになるほんの少し前、あたしは土の外にいた。


骨だらけの体ではなく、あたしの意識が、睦人の言うあたしの気が、外へと出ていたのだ。
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