彼に殺されたあたしの体
幸せの後には不幸がくる。


不幸の後には幸せが来る。


みんながみんな不幸と幸せを半分ずつ分け合うような生き方をすればいいのに、なぜだか偏ってしまう時もある。


たとえば、あたしが殺された事によってあたしが感じるハズだった幸せを誰かが感じているかもしれないのだ。


あたしの幸せは誰かに奪われているかもしれないのだ。


それはあたしの上にいる彼らかもしれなかった。


ここに引っ越してきてから彼らは順風満帆のようだった。


小さな喧嘩はあるものの翌日には忘れているような些細な事で終わっているし、


奥さんの漫画は相変わらずの人気を誇っている。


旦那さんの方は相変わらず肩身が狭そうだけれど、それでも毎日仕事をして帰る家と待っている家族がいる。
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