彼に殺されたあたしの体
中央に置かれたテーブルをベッドルームへと移動すると、下にひかれていた薄いカーペットごとあたしを外へ運び出したのだ。


なるほど。


こうすればカーペットの血痕も一緒に持ち出せるということだ。


あたしは先生の行動に少しばかり尊敬を覚えた。


血なまぐさいカーペットにくるまれた状態で、あたしは先生の車に押し込まれた。


車に到着するまで誰にも見られなかっただろうか?


もし、誰かにこんな場面を見られてしまったら大変なことになる。


自分が殺されていながら、あたしはそんな事を思っていた。


車はどこかへ走り出した。


きっと、いつも以上にひと気のない場所だろう。


車が揺れる度に胸のナイフがあたしの皮膚を引き裂いた。


そこからまた血が流れる。


心臓が停止して血流も止まっているのだから、もう流れなくてもよさそうなのに。
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