3年越しの片想い。
「ふふ、そうだね」

「ていうか、私たち何の話してんの」

「うん、わからない」

「やっぱり?」



顔を見合わせて笑い合う私たち。

体育館にはもう誰もいない。


「やばいよかな!HRはじまっちゃう!」
「まじか!急げー!」

バタバタと足音をたてて教室に向かう。



そよそよと吹く風が私たちの背中をおしてくれているようだった。
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