偽フィアンセは次期社長!?
「その、ブレスレットって作ったやつですか?」


目の前には、美人さん。


その、とはあたしの手首にしてあるものの事らしい。


確かに、自分の作品を宣伝も兼ねて身に付けてる作家さんは結構いる。


「あ、これは……この、友達の作品です」


慌てて接客中の那由子を邪魔にならないようにそっと指し示す。


「へぇ、わぁ、色々ある」


そう言いつつも、大して広くないスペースで、別のお客さんが那由子とトーク中のため、よく、見られない様子。


「……何かお取りしますか?」


あたし達は1つのブースの中でそれぞれの作品を置き、各自で販売をしているけれど、こういう状況の時はどちらとか関係なく接客をする。
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