偽フィアンセは次期社長!?
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「それは……まずいよねぇ」


那由子が、ソファーにもたれるように座りながら呟く。


8月の陽気に立ち向かう為、クーラーをきかせているけれど、あんまり冷やしすぎるのもよくないので、薄い生地のカーディガンを羽織っている。


お腹はぽこり、と出てきたけど、やせ形な為かまだそんなに目立っていない。


そんな那由子の体調が落ち着いていることもあり、御見舞いも兼ねて遊びにやって来たあたし。


さっきから、今、身に起こっているとんでもない悲劇について一通り話したところ。


「……どうしよう」


出してもらった冷たい麦茶をきゅーっと飲んで、ため息ともつかない息を吐き出す。


糸島仁美、28歳。ピンチです。
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