偽フィアンセは次期社長!?
しゃがみこんで、段ボールの中の消しゴムはんこの在庫を確認する。
ええと、にこちゃん、レインボー、クローバー……ミニサイズの方は、キノコと、数字と……
「ね、ちょっと、さっき凄い人いたの、見た?」
頭の遥か上の方から、那由子(ナユコ)の声が降り注ぐ。
「え?凄い人って?」
「超ーーーーーーーイケメン」
「えぇ?このマルシェに?」
まさか、と思いつつ、立ち上がる。
立ち上がっても、那由子の声は遠くから聞こえる。
168センチの長身を、さらにうんと背伸びして遠くを見つめているもんだから、あたしとの身長差は凄いことになっている。
ええと、にこちゃん、レインボー、クローバー……ミニサイズの方は、キノコと、数字と……
「ね、ちょっと、さっき凄い人いたの、見た?」
頭の遥か上の方から、那由子(ナユコ)の声が降り注ぐ。
「え?凄い人って?」
「超ーーーーーーーイケメン」
「えぇ?このマルシェに?」
まさか、と思いつつ、立ち上がる。
立ち上がっても、那由子の声は遠くから聞こえる。
168センチの長身を、さらにうんと背伸びして遠くを見つめているもんだから、あたしとの身長差は凄いことになっている。