偽フィアンセは次期社長!?




「……とんでもないことになってるねぇ」


那由子が楽しそうに言う。


「いや……他人事だと思ってるでしょ……」


「でもいいじゃん、あのイケメンでしょ?先に見つけたのあたしなのに、いいなー仁美♪」


違う違う、なんか違うってば。


「また会っちゃうなんて、運命的ねー」


「いや、彼女いたじゃん……つーか、それ以前の問題だよ、色々……」


あたしは、一通り話している間に冷めてしまった、このカフェでイチオシの玄米オムカレーをぐるぐるとスプーンでかき混ぜる。


「何だかこれから楽しみじゃなーい?」


あの悪魔の微笑みを見てないからそんなことが言えるんだよ……。
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