偽フィアンセは次期社長!?
秘密の恋は、甘くて、苦しかった。


学生時代のように、オープンにしてみんなに言える関係しか知らなかったあたしは、
″社会人って大変だな″と思っていた。


彼は、とても人気があったため、社内で彼の名を耳にする機会は多く、はじめこそ

『あたしの彼なのよ!』

と得意になっていたけれど、


そのうち

『秘密の関係』

であることが辛くなり、彼に相談したこともある。


だけど、『まだ学生気分が抜けないんだな』『そんな子だと思わなかった』などと、がっかりした口調で言われると、

″二度と言うまい″

と心に誓った。


あたしは、彼に失望されることを何より恐れていた。
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