悪者女子の恋心!
悪者女子、ピンチ
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「痛そうな怪我だな。んー、絆創膏とかねぇの?」


あたしをドサッとベッドに放り投げ、枕元の椅子に座った戸田は聞いた。


「ほ…保健室でしょ、ここ…っ」

放り投げられて再びズキズキとする痛みに苦しみながら、律儀にも答える。


「あぁ…そっか」

「あなた…バカ?」

「俺は中の上くらいだな、残念ながら」

「別に残念じゃないわよ、保健室連れてきて絆創膏あるか聞く男子とか何なの?イギリスで紳士修行してきたら?」
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