だいきらい。うそ。すき。
それから職員室へ向かう私達。

長い廊下を喋りながら歩いていると、後ろから聞き慣れない声が聞こえた。

声変わり真っ最中の独特な声。

「神田ぁー!!」

振り返るとそこにいたのは隣のクラスの男子生徒。

よくうちのクラスに来ていたから顔は知っていた。

「かなえー。なんか呼んでるけど、知り合い?」

「知り合いっていうか…なんていうか…LINE友達?みたいな…」

「呼んでるけど行かなくていいの?」

「ちょっと行ってくる!なんの用だろう…美沙、先帰ってて~」

「おっけー」

そのまま男子生徒のもとへ小走りで駆け寄るかなえ。

私は前を向き、家へ帰った。
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