バレない嘘をついてよ。

ーーけど



ふさがれた私の唇。
夜神とのキョリは、0mm。



唇が離れ、夜神は私の目を見て言った。





「俺、お前のこと本当に好きだから。あの時の告白、忘れてないよな? 」

「……勝手に人のキス奪わないでよ‼︎ 」






私は家に向かって走った。





……ふざけないでよ。


恥ずかしさと若干の怒りが込み上がってきた。



でも、どこかで嬉しいって思ってる自分もいて……。


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