恋する気持ち
「特に人気なのは後藤教官なんだけど私は加賀教官が好き!」
ご、とう………
まさか
「後藤教官って後藤誠二…?」
お願いっ!違って……
「そうそう!知り合い?」
嘘……
この子の父親が誰か千夏には伝えない
「お姉ちゃん…?」
こんなに近くにいるなんて
私まだ好きなのに…
誠二さんを好きな気持ちはあの頃から一ミリも変わってない
「お姉ちゃんまさか…」
もうごまかせない。千夏はもう警察官で勘がいい
「そう…この子の父親」
千夏は言葉を失っていた
「ごめんねびっくりだよね。大丈夫だから知らない振りしてて」
「っ!…わかった」
「ありがとう。そろそろ行く?」
「えっ、あ、うん」
「また来るね」
「気をつけてね」