恋する気持ち


「特に人気なのは後藤教官なんだけど私は加賀教官が好き!」


ご、とう………


まさか


「後藤教官って後藤誠二…?」


お願いっ!違って……


「そうそう!知り合い?」


嘘……


この子の父親が誰か千夏には伝えない


「お姉ちゃん…?」


こんなに近くにいるなんて


私まだ好きなのに…


誠二さんを好きな気持ちはあの頃から一ミリも変わってない


「お姉ちゃんまさか…」


もうごまかせない。千夏はもう警察官で勘がいい


「そう…この子の父親」


千夏は言葉を失っていた


「ごめんねびっくりだよね。大丈夫だから知らない振りしてて」


「っ!…わかった」


「ありがとう。そろそろ行く?」


「えっ、あ、うん」


「また来るね」


「気をつけてね」

< 17 / 63 >

この作品をシェア

pagetop