【完】向こう側の白鳥。
合うといいな。
お粥なんて、あまり作ったことないけど……。
台所の扉を開いた。
中には誰もいない……。
そう、思っていたはずなのに……。
「……あなた、誰?」
……すみません……、こちらこそ、誰ですか……?
言葉にならなかった声。
誰もいないと思っていた台所にいたのは、一人の女性。
少し窶れているように見えるけど、まだ若そう。
そして一ノ宮先輩と似てる。
先輩と同じミルクティーな髪色で、長いその髪をストレートに下ろしていた。
すごく美人……。
もしかして、一ノ宮先輩のお姉さん……?