生徒会長は女王様

見付かった真実

 只今、22時。

 つまり夜の10時だね。

 今、俺は学校にいます。

 ドジなことに一旦家に帰ってしばらくしてから携帯を忘れたことに気付いた俺。

 いっそ学校に放置しとこうかと思ったけど、メールとか着てたら返信しなきゃだし、なにより不便だからね。

 やっぱり夜の学校は怖い。

 気味が悪いね。

 すっかり散ってしまった夜の桜並木を歩いて学校をみると、意外にもポツポツと明かりが点いていた。

 半分救われた気持ちで校舎内に足を踏み入れると、生徒会室に電気が点いている事に気付いた。



 まだ会長いるわけ?



 そんなわけないと思いながらも暗い階段を上り、ドアに近付いた。

 中から声が聞こえる。


 「何であいつなんだ!?」


 聞いたことある声。

 誰だっけ?


 「あんな奴より俺にしとけよ!!
 俺ならお前をこんな風にしたりしない!」

 
 誰だか知らないけど、熱いね。

 相手は誰かな?


 「なぁ、それでもお前はあいつの方がいいのか?
 俺じゃダメなのか?」


 そこまで聞いて、ようやく思い出した。



 これ……副会長の岡裕太じゃないか?



 「ゴメンね。」


 静かに、だけどキッパリ言う声。

 

 生徒会長だ!!



 「なんであいつなんだよ!
 あいつの魅力が俺にはわからない!
 教えてくれよ!
 お前がここまでなってもあいつを選ぶ理由を!!」

 
 副会長の声は俺の耳を通り過ぎていった。



 なんで生徒会長がまだいるんだ?

 もう仕事終わったって言ってたよな?

 もしかして……こんな時間まで1人で仕事してたのか?

 じゃあ何で俺に仕事は終わったなんて言ったんだ?


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