care~男嫌いな私とアイドルのあいつ~
のち晴れ





「なんであの時私をフったの?」




私がつい言っちゃってたあの告白。




その理由を知りたい。





「俺、美咲の事さっきも言ったように
 前から好きだったよ。でも芸能人
 だから美咲は普通の人と付き合った
 ほうが良いって思って。


 でも
 他の奴とキスしてるとこ見ちゃうと
 美咲は誰にも渡したくなかった。」





空は切なそうに笑う。




そんな空の頬に手をあてながら
私は口を開いた。






「ばかだね。空。あのままほおっていたら 私ちがう人のものになってたかもよ?」




「やだ。美咲は俺のものだよ。」






その言葉に嬉しくなって
クスリと笑ってしまう






「わ、笑うなよ。てかさ、美咲
 キスうまくて、ほんとびっくり 
 したんだけど…」




空がテレたように指を唇に持って行った





「あ、あー。そうなのかな?」






思い出したくないけど
どうやったら春に喜んでもらえるか
がんばってたからかな。






「それあいつに仕込まれたかと
 思うと凄いむかつく。」




空も感づいたのか、どこかを
睨みつけていた。




「怒んない怒んない。
 空も今まで沢山の女の子と
 ちゅーしてるんだから、
 おあいこでしょ?」




「お、俺のは仕事だしっ」






空って最初出会った時は
余裕があって自信に満ち溢れてる人かと
思ってたのに、結構嫉妬深いんだなー





ま、そこが可愛いんだけど♡





「空、教室もどろっか」




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