feelings~狼くんのお姫様~
ひとりでぽーっとしていると

狼牙のみんなが部屋にやってきて

いっきににぎやかになった

「あ!起きたんだ!
 もう大丈夫?」

「凌也におそわれなかった?」

口々に話しかけてくる

私はまだ素直に受け入れられなくて

うなずくことしかできない

それでもみんなは普通にしてくれていた

「そういえば名前は?」

あ、たしかにゆってなかったな

なんかいまさらな感じがする

「…天城…星…花」

なぜかすこし恥ずかしい

「ぴったりの名前だね!」

「ほんと。きれいな名前」

こんなに名前をほめられるとは

ほんと変な人達だなぁ

へんに気を遣われないから逆に落ち着く
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