暴走族に愛された不登校女子。







まさか、だけど。



直樹まで?






期待させておいて、裏切るってコト…?


嘘、だよね?




「ごめん…、お前とは離れなきゃなんねぇから」


「何で…」




「とにかく今は言えない。だからお前は待ってろ。俺が必ず迎えに行くから」






あたしは不安でいっぱいになった。


結局は1人になりたくなかっただけ、だったの…?







家に帰れば、お母さんの世話をしなきゃいけない。

学校もろくに行けなくて、バイトを探して。


それで1日働いて、料理して。




あたし、気楽だったのだ。

直樹のところが。





馬鹿じゃん…。


そんなの、誰だって嫌になるに決まってるよね…。





< 141 / 304 >

この作品をシェア

pagetop