暴走族に愛された不登校女子。




(でもしなきゃ、きっと不機嫌なままだよね…)



頬が真っ赤に染まっていく。

きっとそれを見て、直樹は楽しんでいるのだろう。




「…目、せめて閉じてて」


「分かった」



直樹はいい子に目を閉じて待っている。あたしはそっと頬に手を添えた。




(じっくり見てみれば、やっぱり幼い顔だなぁ…)




あたしの唇が直樹の唇と重なると、小さく音が鳴る。


「…これでいい?」



「もっと、だよ」


「っへ」




そのまま直樹に押し倒される。首筋や頬、額へとどんどんキスを落としていく。



「く…くすぐったいよ」


「我慢しろよ」




「それ、前も言ったよね?」


「うっせ」




「直樹……、あたしが好きなのは本当に直樹だけなんだよ?」




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