前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
すっかりと夢の中にいた私は
急に来た身体の重みと


「ミカ?? ミカちゃーーん。」


の声で目を開けると


レイジが私をすっぽり包み込んでいて
レイジの顔と私の顔の距離が10センチくらいしかなかった。


すんごく近距離で見られてたみたい。


嫌だぁ〜


恥ずかしいじゃん。


しかも寝起きにレイジの顔ドアップって


ドキドキ止まらないよ〜!


「ミカの寝顔すんごく可愛かった
天使みたい(笑)」


と、言ってレイジは私の
おでこ、頬、鼻、口に触れるだけのキスをすると


「みんな来てるよ(笑)」


「えっ?ああ、ごめんね。
寝ちゃったみたい…今何時??」


「7時だよ。」


「えっ!もうそんな時間??」


「うん、帰ってきた時、リビングにいないから一瞬ビックリしたけど…
寝てるのがここで良かったよ(笑)
ミカの寝顔絶対見せたくねぇし(笑)」


と言って、私を抱きしめたまま
ニカッと笑ったレイジ。


「本当ごめん。下おりなきゃね?」


「ああ。飯にしようぜ?
もうすぐ、明夫くんの奥さんも来るんだろ??それと、昨日の話は4人に話してある。アイリちゃんがショックを受けちゃって…ちょっと男の俺らじゃ
どう扱っていいかわからないから
ミカ頼む」


と、言って私を抱き上げるとストンと
床に下ろしたので私は自分の足で立った


「そう…すぐおりなきゃね」


と、言って私たちはリビングへ
向かった。
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