前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
結局、こんな調子で陸人が邪魔ばっかしてお話にならないのと


アイリちゃんが、俺と明夫くんを交互に
見て軽くまた失神しちゃったもんで


早々にお開きとなった。


とりあえず、数週間は平穏無事に
過ごせるだろう。


帰りがけにユウタロウが


「実は今回の事で紗江も裏で動いてくれてる。紗江の後輩の男が有坂周辺の奴とつるんでたらしいんだ…そいつはなんかヤバそうだからすぐ抜けたらしいんだけど…
戦力がどれくらいあるかは探れそうだっていって、今調べて貰ってる。
わかり次第、皆に一斉メールするよ」



と俺らを見回して言うと帰って行った



ユウタロウ、紗江さん、サンキューな!


紗江さんとは年末のスノボーで会った事がある。


スタイルが良くてフェロモンムンムンの
お姉さんで俺らより3才上だ。


ユウタロウの兄貴とタメで知り合ったらしい。


元々はレディースの総長で引退してから
は、ユウタロウの兄貴の経営するバーに
勤めてる女のバーテンダーだ。


とにかく酒豪で
行くと吐くまで飲まされるらしく
俺はその店には断じて立ち入る気はないんだけど(笑)


まぁ、俺は酔いつぶれたりなんか
しねぇけどな(笑)


でも人情深く良い人だから
ミカとは気が合うかもしれない。


姉貴とはぶつかりそうだけどな(笑)



さて、みんなやっと帰った!!


やっと、ミカを独り占めできる(笑)



「ミカ、今日学校どうだった??
なんか変わった事無かった??」


「んっ?なにんにもないけど??
あっ!でも、レイジ見かけたよ(笑)
レイジ…女の子に告白されてた。
断ってくれた時は嬉しかったけど…
あの振り方はちょっと…
かわいそうじゃない??」


と、首を傾げるミカ


見てたのかっ!!


まぁ、あんな公開告白的なの
誰が見ててもおかしくねぇわな…


「断って嬉しかったんだ?」


「うん…その子の気持ち考えると
辛いけど、私もレイジを好きな気持ちは
負けてないと思うし…」


と、ちょっと面白くなさそうに
頬を膨らませながら言うから


可愛くて


閉じ込めたくなる。


ミカをギューッと抱き寄せると
ミカもギューッと背中に手を回してきたから


「妬いた??」


「……うん。」



反則でしょ!!


可愛すぎる!!


もう駄目だ…


俺はソファにミカを押し倒すと
深いキスをした。


可愛くてたまらない


好きすぎて気持ちを抑えこめない


「ミカ…愛してる。
ミカしか見えない。
ミカしか可愛いと思えない。
俺は好きでもない女とどうこうしたいとかいう趣味はねぇから…
ミカだけがいてくれればそれで
すんごく幸せだ……」


ミカ、覚悟しとけよ(笑)


今日は朝までコースだ。


ミカが可愛すぎるから悪い!!
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