前編 かすみ草の恋 ー大学生編ー
俺はミカの腰の所に手を回すと
なるべく力を込めないように
抱き締めて


「今だけじゃねぇよ(笑)
ずーーーっと俺はミカのものだって。
女に絡まれてる時だってさ(笑)
ミカは俺から離れられない
運命だからね?
どこにもやらない。誰にもやらない。
絶対に負けない
5分で終わらせてやる」


自分に言い聞かすように言うと
ミカは使える方の腕を俺の背中に
回すと


「うん。絶対だよ?
約束したもんね?この前…
楽勝で勝ってくれるって。
でもね、安心して?
もし、レイジが負けたとしても
私レイジから離れないよ?
決めたの。
レイジが側に置いてくれる限り
絶対に離れないって…
そんな事はあり得ないと思ってるけど
もしもの話ね(笑)
レイジは負けたら私を有坂くんのとこへ
いけっていう??」


「はは(笑)
そんな事あり得ないけど…
もし負けても、やるわけねぇだろ?
だって俺のミカだもん。
喧嘩に勝ったからくださいなって
言われてやるか?普通。
俺があいつと喧嘩する理由は
あいつが俺のミカを力づくで取ろうと
するから。
勝手に俺のミカにちょっかいかけるから
負けたらあげるなんて
約束はした覚えねぇし(笑)」


「そう?なら良かった…
ホッとした(笑)」


ミカ…


そんな事気にしてたのか…


なんて可愛すぎる奴なんだ


さて、もうこんな時間だ
寝ないとなー


「ミカ、俺風呂入って来るから
先に寝てろ??」


「ああ、うん。
てか、今日私ここで寝るからいいよ?」


「えっ?!なんで??
一緒に寝ないの??」


「だって、私湿布臭いし
明日の朝までシャワーも禁止なんだよ?
いくら冬だからって…」


「そんな事気にすんなよ!」


「えっ?!でも気にするよぉ!
好きな人と寝るのに……」


モジモジするミカ


キィーーーー!!


もう可愛すぎっ!!


「そんな事気にしなくていいのに…
俺はミカが隣にいてくれないと
寂しくて眠れない(笑)
だから、俺も明日の朝風呂入るわ!
そうすればおあいこだろ?
じゃ、寝ようか??」



「うーーーん、レイジ
わがまま言ってごめんね??
お風呂入っていいよ?
私もレイジと寝たいから
湿布臭くても我慢してね?」


やばい


反則すぎる…


ああ、めちゃめちゃにしたい。


でも、がまんがまん


健夫君も我慢する事も必要と
言ってたな!うん!!



「いや、俺も明日入る。
なんか、今日はもうミカと一緒に
ベッドに入りたい気分……
いろいろあったしな!!」


と、言って伸びをすると


「そう?わかった…
じゃあ、寝ようかね??(笑)」


とミカが俺の手を握ると
ニコッと笑った


その仕草と表情が可愛すぎて
ちょっとだけ深いキスをしてしまった


はぁ、とめるのが大変…


暴走しそうになる
頭の中を必死に抑えて
俺は眠りについた…
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