しるばーりんぐ

裏切り

あれから私の隣にいる人が変わった。いつもは何も言わなくても結菜がいてくれた。でも、今は違う。

私は大切な親友を…失った




「どうしたの?希美ちゃん」
「あ!何でもないよっ」
そう、今は桃子ちゃんが一緒にいてくれている。あの後、私は桃子ちゃんに結菜との事を話した。桃子ちゃんは少し驚いていたが、私と結菜が仲直りできるように協力してくれると言う。

「…あれから結菜とは…どお?」
「んー…まだ…」
私はあの日以来、仲直りどころか、結菜と話しもできていない。
「じゃあー…竜弥君とは?」
「…大丈夫」
あんなことがあったとは、今の私の性格では竜弥に言う事は無理だった。結菜から聞いているかもしれない。でも、確かめる事さえも、私はできなかった。
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