年下くんをなめちゃダメッッ!!


『新入生代表…
向井 圭太。』


『はい!!』



『りか りかぁ!!
さっきの子だよね??』


私は 静かに
うなずいた。


マイクの前に立ち
凛々しい姿で
話はじめる…。



『この良き日に
入学できたことを…。』



あいつが話してる間
私は一瞬も
目が離せなかった。




話終えてステージを
降りるとき

あいつの動きが
一瞬止まった。



そして 私の方を向いて
くちパクで
なにかを言った。


『……ょ…ろ…し…く。』


確かに 今
よろしく って
言ったよね??



よろしくって…

なにがよろしくだよ!!


この時 私は
よろしくの意味が
理解できないでいた。






本当のよろしくの
意味を知ったのは
ずいぶん後の
ことだった。
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