私が誰かを好きになるなんて
出会い
私は受け付けを済ませ、待合室のソファーに座っていた。
しばらくすると看護師さんに名前を呼ばれた。

看護師さんに言われた通り5番の診察室に入ると、整った顔立ちの若そうな先生が座っていた。

先生は私の存在に気づくとニコッと笑い、手招きした。
「はじめまして。今日からあいちゃんの主治医になった早瀬彼方です。よろしくね?」
「よろしくおねがいします」
「じゃあ、早速なんだけど喘息の発作が
出ちゃったってことで、聴診させて?」
「はい」
「ごめんね、前ちょっと開けるよ」

「大きく息吸ってー吐いてーもう一回ねー」

「はい、いいよー」
「あいちゃん?今だるいよね?」
「少しだけ」

「ちょっと熱計ってみようか

そう言って先生は体温計を渡した。

しばらくすると体温計がなった。

私がとろうとすると、その前に先生が抜き取ってしまった。
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