らぶ♂ちょい

西野さんと言ったら、営業企画部きってのキレ者のスーパーエース。


仕事に関しては厳しいところもあるみたいだけれど、甘いマスクの上、バリバリと仕事をこなす姿は、王子様と騒がれる溝口(ミゾグチ)さんと、一位二位を争うほど、女子社員の憧れだ。


私が異動してくる以前に付き合っていた千里(センリ)さんを見れば、私が西野さんの相手になるはずもないことは、一目瞭然。


容姿端麗。
才色兼備。


その言葉がピッタリ当てはまる女性は、そうそういるものじゃない。


並んだ姿を見れば、誰もがウットリしてしまう、そんな女性なのだから。


私とは、天と地ほどの差。


いるだけでその場の雰囲気がパッと明るくなるような、華やかな空気を常に纏う西野さん。

社内では、埋もれず目立たずというポジションを確立している私とは、住む世界が違うと言っても過言ではないのだ。


ということは――……


やっぱり私は、西野さんの気分転換のためのオモチャ、という結論以外に導き出される答えは見つけられないのだった。


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