よくばりな恋
野口さんが電話を切ってこちらを向く。
「翠ちゃん、院長秘書のちはやさんから今すぐ院長室に来てくださいって」
「・・・・・・・・・・・・・・・まさか」
イヤな汗が流れる。
「それしか考えられへんでしょう。早よいってらっしゃい。午前中、急ぐ仕事はわたしと野口さんで何とかしとくから」
長瀬さんに優しく送り出され、重い腰を上げた。
ドアをノックすると、いつものようにちはやさんが笑顔で迎えてくれる。
「院長がお待ちかねよ〜。うふふ」
うふふって・・・・・・・・・・。
「翠ちゃん!藤原先生と付き合ってるってほんと?!」
院長先生が執務机の向こうから転びそう
勢いで飛び出してくる。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・やっぱり。