恋の味【更新中】

【夏樹目線】

気が付くと、僕の隣から、この町から、彼女は消えていた。

「白雪…」

彼女の名前を呼んだところで、

「なぁに?」

と言って優しく微笑んでくれるはずもない。


白雪は俺の「衝撃」だった。
初めてあった時からずっと。

でも負けたくはなかった。

だって俺、男だもん。



夏樹は大きな事故を経験したが、後遺症とかそういった類のものは全くなかった。

まさに、不幸中の幸いといったところだろう。


だけどいつまで経っても夏樹の心は満たされなかった。
< 77 / 126 >

この作品をシェア

pagetop