選べない…
君との関係
あれから佐野くんはあまり私に近づかなくなった。まぁ空が四六時中一緒にいるからそれもそうだろう。今はテスト2週間前。勉強会中。まぁ空と2人だけど。テスト前はいつもこんな感じだ。うちは両親が海外で仕事をしていていない。兄弟も成人を越え一人暮らしをしている。なので今は家で1人、家事も全てやるがたまに空のお母さんが料理を作ってくれる。空の家は両親と姉と弟がいる。空は両親と仲が悪くうちに家出してきている。迷惑な話だ。空のお母さんは料理を届きる時たまに空の様子を聞いてくる。喧嘩してるとはいえやっぱり心配なのだろう。だけど結局素直になれず会えばいつも喧嘩をしている。まったく困った親子だ…。「ぉ…ぉぃ…おい!沙菜?」気づくと目の前に空がいてビックリした。ボーッとしていたらしい…。「大丈夫か?」空は私の顔を覗き込んだ。「だ…大丈夫だよ。ごめん、ごめん考え事してただけ。行こ?」そう言って自分の部屋に向かった。
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