もう一度、君と笑う時に。
「こっちに来てたなんて知らなかった、いつ来たの?」
「東京の大学受けたんだ、そっからだからもう6年ぐらいかな」
「そうなんだ…」
こんな会話を続けてはや10分。
段々と何を話せばいいかわからず焦る俺。
紗稀が忘れられなかったと正直に告げるべきか?
それともまた今度会う約束を取り付けるべき…?
いいや、何のために東京まで来たんだ俺は。
紗稀に会うためだろ。
「紗稀、俺さ…」
覚悟を決めて口を開いた俺を止めたのは、紗稀の一言だった。
「海吾、私結婚するの」