沖田総司と運命の駄犬




沖田「里音いる?」




すると、部屋の中から、里音の返事があった。




僕は、刀を抜き、里音に焦点を合わせた。




里音「っ!」




沖田「何かを知ってるんだよね?言え。じゃないと、君はここで終わりだよ?」




里音「ふふっ。もう終わっても・・・っ。」




シュ。




僕は、里音の垂らしていた髪の毛を払った。




沖田「里音?・・・言えよ。」





里音は、フッと笑い、強い目をした。




里音「何も・・・。」





里音は口を割らない。




だったら・・・。




里音「じゃあ、君が、可愛がってる妹分の金花を殺ろうか・・・。」





里音「金花は関係な・・・っ。」




沖田「金花を呼べっ!」




何も知らない金花が来た。




金花「キャッ!」




僕は、金花の手を引き、倒れさせると、刀を突きつけた。




金花「ひっ。さ、里音姉さん・・・。」




金花は、思っていた通りプルプルと震えた。




ザンッ。




金花の着物の袖を畳に突き刺す。




金花「ひぃっ。うっ・・・。うっ・・・。」




里音「止めてっ!金花には、関係ないっ!」




沖田「僕も、金花がどうなろうが、ここが血の海になろうが、どうでもいいんだよ?里音・・・僕が、どれだけ、梓を大切に想ってるかわかってるでしょ?何を知ってる?言わないと殺る・・・。」




里音「わ、わかったわっ!言う。言うからっ!伊東様の・・御命令ですっ!」




沖田「やっぱりそうか・・・。あと、もう一つ、お願いがあるんだけど・・・。」




僕は、男物の着物を借りて、湯殿に置いてもらった。




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